面貸し営業に関する 財務コンサルからのアドバイスHOW TO

ヘアサロンでの面貸し(ミラーレンタル)営業とは、サロンオーナーがセット面など店舗設備をフリーランスの美容師に貸し出して、売上の共有(レベニューシェア)をする業態です。

当サイトでは、お金のプロ「財務コンサルタント」である税理士法人アーリークロスの花城氏よる、面貸し営業に関するアドバイスをお送りします。

面貸し利用料のシステム

売上の共有(レベニューシェア)の方法には大きく3つのシステムがあります。サロンオーナー側の目線でいうと以下のようになります。

[1.完全固定] セット面などの設備を「固定家賃」で貸し出す。
[2.完全歩合] 固定家賃は無料とし、美容師の売上の一部を貰う。
[3.固定+歩合] 固定家賃と売上の一部を貰う。

1.完全固定 の場合

固定家賃を高めに設定しないとサロン側が利益を得にくくなります。そのためフリー美容師側からすると、固定費となる家賃が高額になるケースが多く、美容師にとってのリスクが大きくなります。

2.完全歩合 の場合

こちらもも同様です。売上に対するサロンの利用料率(取り分)の割合が大きくなりがちなため、極端に言うと美容師がいくら頑張っても、自分の利益が少ない状態が続きます。

3.固定+歩合 は無理がない

面貸し営業を行うサロンの多くが[3.固定+歩合]を選んでいるように見受けられます。
[1]と比べて固定家賃を安めに設定し、[2]と比べてサロンの利用料率も低めに設定します。
美容師側としては、家賃の一部を変動費化することで固定費のリスクも抑えつつ、頑張った分利益が大きくなります。
このように[3.固定+歩合]のシステムがサロン側にとっても美容師側にとっても無理のないシステムといえるでしょう。

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花城 正也

会計事務所×営業支援という新しい形での創業支援を目指し、アーリークロス会計事務所・株式会社アーリークロス創業。2018年に税理士法人アーリークロスCBOに就任。

税理士法人アーリークロス